精神科・心療内科の診療内容
- うつ病、躁うつ病、パニック障害、強迫性障害、統合失調症、睡眠障害、摂食障害、パーソナリティ障害などのほとんどの精神障害
- 認知症性疾患(アルツハイマー型認知症、レビー小体形認知症、前頭側頭型認知症、血管性認知症など)やパーキンソン病などの神経疾患に伴う精神障害、てんかん
- 病気や怪我など様々な原因で脳の一部が損傷を受けることで、記憶、意思、感情などの高度な脳の機能に現れる高次脳機能障害
- 成人の知的障害やアスペルガーなどの発達障害
- 過敏性腸症候群、更年期障害、頭痛、片頭痛、めまいなどの心身症
- 学校、家庭、職場での人間関係の悩みなど
当院の診療方針
薬物療法について(減薬の勧め)
精神科・心療内科に通えば通うほど、症状を訴えれば訴えるほど、薬の種類や量が増えていくことがあります。もちろん症状の緩和のために急性期には一時的にはそのようなことがあるかもしません。しかし、漫然と継続される場合もよく見受けられます。
また、特にご高齢の方の場合は慢性疾患などでいろいろな薬が処方されがちですが、個々の病状に対しては妥当であっても、相互作用や副作用により、せん妄などの精神症状が出現する場合があり、慎重に対応する必要があります。
一方で「薬は怖い」と自己判断で中止すると思わぬ反動で苦しむことになったり、長期に継続するほうがよい薬を中止すると再発につながったりすることもしばしばです。
薬を症状に合わせながら少しずつ減らすことで、むしろ病状も改善し、不安定であったものが安定していくことも多いのです。
このように当クリニックではより少ない薬での治療をめざしていきます。
また、薬を処方する際には医師からできるだけ詳しくその意図と治療の意味を説明させていただきます。
精神療法について
診察の中で、そのやりとりの全てに、認知・行動療法的な考え・ブリーフセラピーの理念をベースにしたアプローチを取り入れています。
病気に巻き込まれている部分と健康を保っている部分を慎重に見極め、健康な部分に働きかけます。
そしてすでにある「解決」を探し、そこに注目し、一緒に「解決を構築」していくことを心がけます。また必要に応じて自律訓練法などを併用することがあります。
医療福祉相談
病はその人の生活や人生に大きな影響を及ぼします。しかし病とつきあいながら生活していかねばならない状況が増えています。そのため、生活の中で医療をうまく活用しながら、その人らしい生活・人生を送っていただくために、当クリニックには専門の相談員(ソーシャルワーカー)がおります。
ご本人やご家族からの様々なご相談をお受けし、一緒に考えさせて頂きます。例えば次のようなことでお困りのときなど、どうぞお気軽にご相談ください。秘密は厳守します。
- 医療費や生活費に困っている
- 受診したいけれどもできない事情があって困っている
- 医療や福祉などの制度について知りたい。手続きの仕方がわからない。
- いろいろな施設のことが知りたい。利用したいがどうすればよいかわからない。
- 治療中の生活に不安がある。
- 誰に相談したらよいかわからないことがある。 等々。